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『私の消滅』 中村文則

作者、中村文則(1977生まれ)の長編「教団X」がすごく面白かったので、本書を読んでみました。
本書は私好みの作品ではなく、最後まで私が誰か混線したまま読み終えました。
わからないからといって、もう一度読み直す気持ちにもなれませんでした。

「このページをめくれば、
あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

一行目に不気味な文章が書かれた、ある人物の手記。
それを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。

『掏摸 スリ』『教団X』を越える衝撃。
中村文則が放つ、新たな最高傑作!」 と書かれています。

「僕」が小塚亮大に成り代わろうとするところから始まる。
「僕」とは誰なのか。「小塚亮大」とはどんな人物なのか。僕が小塚の手記(ここでの一人称は私)を読んでいく。

本文は時々太字ゴシックとなり、斜体字となります。この太字ゴシックは僕が小塚の手記を読むとき印象付けるために小塚がわざわざそのようなフォントを使ったのか。

本書の参考文献に連続幼女殺人事件の犯人宮崎勤の著書やこの事件についての本、他に『マインドコントロール』、『記憶のしくみ』といった本が並んでいます。

小塚は手記の中で宮崎勤の事件に言及していきます。
宮崎に対する精神鑑定は揺らぐが、「解離性同一性障害(多重人格)」の鑑定が出てくる。

7章で僕は自分を明らかにしていく。心療内科の医師であると。そこでうつ病患者のゆかりと出会い、ゆかりに惹かれ、治療と称して、ゆかりに催眠や脳に電流ショックのETCをかけ、彼女は記憶を失ったり、戻ったりするようになる。ゆかりの以前の医者吉見が重要人物として登場する。

「でも疑念が浮かんだ。彼女は、本当に僕のことが好きなのだろうか? 僕のあの催眠がきっかけで、こうなってるのでは? いや、そもそも、これは医師と患者の転移現象であるから、本当は彼女は僕のことが好きではないのでは? これは洗脳でないのだろうか。でもこれが恋愛でないなら、本当の恋愛とは何だろう?」

男(和久井だと思われる。和久井はゆかりの最後の恋人)は
「あなたはその木田と間宮に復讐することになる。恐ろしい復讐です。あなたの存在そのものを彼らの脳内に埋め込もうとした。・・・わかりますか間宮さん」

ってことは僕は間宮?? 小塚が心療内科医? 間宮が小塚に入れ替わる?

作者にとって「私」が誰かわからせることは必要ないのか?記憶が操作され、入り乱れ、私が誰だかわからなくなる。
最後は和久井と小塚の登場で、「僕」も「私」も出てこない。手記も終了し、「僕」はもう死んだからか?
「私」、「僕」とは何者なのか?
ここまで読んで分からなかった私が頭が悪いのか?

悪意、暴力、記憶、人格。サスペンス的に展開され、精神分析や洗脳の歴史も詳しく紹介されている。話が入り乱れて、深い意味で「私」とは何かを読者に問うているようです。

自殺者がたくさん出てくる本ですが、あとがきの最後で「読んでくれた全ての人達に感謝する。この世界は時に残酷ですが、共に生きましょう」と結んでいます。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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