プロフィール

wako1202

Author:wako1202
FC2ブログへようこそ!

進行中の趣味:写真、旅行、水泳、読書
中断中の趣味:ダイビング、書道

Nest: 横浜

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

Welcome from 020311

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

月別アーカイブ

『コンビニ人間』 村田沙耶香

「第155回芥川賞受賞作!

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。」

作者村田沙耶香の作品は『消滅世界』を読んだことがあります。

これは「戦争により極度に子供が少なくなり、その対策として人工授精の技術が飛躍的な進化を遂げた。戦後も人工授精が通常化し、高等な人間は交尾(性交とは呼ばれない)で妊娠する例はめったになくなった。」という奇妙な近未来小説でした。

本書『コンビニ人間』は現在が舞台で、36歳のコンビニでアルバイトをする女性が主人公です。150ページの中編。

恵子は子どもの頃から「普通」じゃなく、周囲をギョッとさせてきた。母にも妹にも心配され、「治療」を勧められていた。恵子も「普通」じゃないと自覚する。

そんな彼女はオープンしたばかりのコンビニで仕事を始めた。正社員ではなく、フルタイムに近いアルバイト店員だ。同じ制服を身にまとい、接客マニュアルを身につけ、コンビニ店員になった。「そのとき、私は、初めて、世界の部品になることができたのだった。(中略)世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった」と自覚する。以来18年間、彼女は同じコンビニでアルバイトを続けてきた。

家族、同級生、みんなが就職も結婚もしない恵子を「普通じゃない、大丈夫?」と案ずる。「何で結婚しないの?」「何でアルバイトなの?」と。

コンビニはマニュアルがあるから、恵子は普通でありえる。同僚の喋り方、ファッションを真似し、笑顔を作り、自分なりの「普通」となり、マニュアル通りにコンビニ人間を演じることで、自分の居場所を見つけてきたのに。

それが、自分にちょっと似たダメ男白羽を自宅に住まわせることになったために、周囲の態度は激変する。

「普通」って何?「普通」じゃなきゃ、どうしてダメなの?作者はシニカルにそれを見つめています。村田の作品は半透明のガラスのような色を感じさせます。

短いし、お読みになってみてください。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

<< 緑内障 (網膜中心静脈閉塞症) 1 | ホーム | 『天使と悪魔』 上 中 下 Angels & Demons by Dan Brown 訳 越前敏弥 >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム