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『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎

谷崎潤一郎(1886年ー1965年、東京日本橋生まれ)は、言わずと知れた昭和文壇の大御所です。

若い頃、数冊読んだことがありますが、好きな作家ではありませんでした。そういえば、谷崎現代語訳『源氏物語』も途中で放り出してしまっていたなあ。

それが「ほの暗い闇のうちに見つけた日本的な美の本質」を探ろうと手に取ってみました。

文庫本の帯に「まあどう云う具合になるか、試しに電燈を消してみることだ」

「『人はあの冷たく滑らかなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一個の甘い塊になって舌の先で解けるのを感じ、本当はそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う』ー西洋との本質的な相違に目を配り、かげや隅の内に日本的な美の本質を見る」

本書は全集第20巻、21巻の集録されています。昭和5年から23年に発表された随筆です。
1 陰翳礼讃 
2 懶惰の説 
3 恋愛及び色情 
4 客ぎらい 
5 旅のいろいろ 
6 厠のいろいろ

谷崎の美へのこだわりが書かれています。自分にとっての美を求めてのインテリアのこだわり。私自身はそんなにこだわっていないけれど、目が悪いのに、居住空間の蛍光灯は避けています。

昭和初期から前半に書かれたものなのに、全く古くさくないのです。西洋と東洋、世代格差も今の話のようです。

「ある程度の薄暗さと、徹底的に清潔」で「蚊のうなりさえ耳につくような静けさ」がある厠で、「しとしと降る雨の音を聞くのを好む」

女性の考察はどうでしょうか。昔の「奥」「奥さん」、「闇の中に住む彼女たちの取っては、ほの白い顔ひとつあれば、胴体は必要なかったのだ」。「東洋人は何でもないところに陰翳を生ぜしめて、美を創造するのである」と。闇、陰翳から女性の美しさを述べています。「『女』と『夜』は今も昔も附き物である」と。男性の視点ですかね。

清潔度、恋愛から各国の国民性も論じています。

まだ電灯がなかった時代の、今と違った美の感覚が書かれています。日本では陰翳を認め、陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げてきました。 建築、照明、紙、食器、食べ物、女性、化粧、能や歌舞伎の衣装など、多岐にわたって陰翳の考察がなされています。

解説を吉行淳之介がしています。
1975年に文庫になり、私が読んだ本が2015年改訂29版です。今や古典ですね。古典の良さのある本でした。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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