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『村上海賊の娘』by 和田竜

本屋大賞を受賞し、大ベストセラーとなった『村上海賊の娘』は上下で約1000ページの大作です。あまり長いので、途中何度も投げ出そうかと思いましたが、読み終わってみれば、面白いエンターテイメントでした。

作者和田竜は1969年大阪生まれ。

本書は『週刊新潮』に2011年から2013年にかけて連載され、2013年10月に新潮社から加筆され、刊行されました。
ちょうど本書を読んでいるときにテレビで和田の作家デビュー作の映画『のぼうの城』を見ました。本書は信長時代、のぼうの城は秀吉時代のお話です。

時代物に弱い上に、瀬戸内海の海賊の話など全く知らなかったので、読み始めは言葉をネットで調べながら進めました。

「『のぼうの城』から六年。四年間をこの一作だけに注ぎ込んだ、ケタ違いの著者最高傑作! 和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。」

内容(「BOOK」データベースより)
「和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。」

本書は何もかも全部本書に文章化されています。すなわち、大坂本願寺の「大坂」という文字の由来、昔の場所が今のどこであるとか、登場人物の台詞の根拠となる原資料などが候文のまま本文の中に書かれているのです。解説が小説の中にあるので、わかりやすいと言えばわかりやすいのですが,ストーリーの流れを阻害しています。
巻末には論文と見まごうばかりの参考文献が並んでいます。4年の歳月の大半をこれら資料読みに費やしたのではないかと思われました。

大河ドラマをほとんど見ていないので、この頃の歴史にも疎く、海賊などというのはジョニー・デップの「パイレーツ・オブ・カリビアン」ぐらいしか知りません。

村上海賊は現在の広島県と愛媛県の間の瀬戸内海の島、芸予諸島に拠点を持つ海賊、その海賊王の娘景が大坂本願寺に向かって瀬戸内海を東へと進みます。そこで出会った泉州(大阪)の海賊の会話も海の男たちの会話で、荒っぽい泉州弁(隣の河内弁に似ているのかな?)。会話も運びもかなり劇画風です。泉の男たちの会話はユーモアがとても大事。そうか。。。今の大阪人に通じるものがあるのかな?

登場人物が海に生きる男たち(主人公は娘ですが、まるで男)だからか、思索的なところはなく、戦略と行動あるのみで思考もとてもシンプル。冒頭にこの時代の瀬戸内海の地図と登場人物の説明が簡単になされています。親の名前をとって名付けられているので、似ていてちょっと中断すると分からなくなってしまいます。この地図と登場人物のページを何度も見ながら読みました。登場人物の性格も初めの人物紹介そのままでした。

織田信長の最大の強敵は全国の一向宗門徒の上に君臨した大坂本願寺。信長と本願寺の十年間にわたる戦いは「石山合戦」と呼ばれた。時は1576年。鉄砲伝来1543年から30余年を過ぎた頃である。鉄砲傭兵集団、雑賀党も登場する。

主な登場人物は主人公の瀬戸内海の海賊王、村上武吉(たけよし)娘、景(きょう)、他村上海賊の一族。毛利家、織田方(信長を支援する泉州の海賊たち)、大坂本願寺の僧侶と門徒たち。

村上景は力のある男まさりの大女で、伊予では醜女と言われ、海賊働きにあけくれていた。堺では景のようなバタ臭い女を美女というらしいと知った景は、海賊の伴侶を求めて、本願寺の門徒と一緒に堺へと向かう。冒頭で女の美醜ばかりが論じられていてうんざり。
 
戦さに勝つためには、全力を尽くす男たち。景は武芸こそ達者だが、女ゆえに本物の合戦の経験はなく、参戦したいと渇望している。

泉州眞鍋海賊の若き当主、剛強無双の巨漢、眞鍋七五三兵衛(まなべしめのひょうえ)は「戦場で俳味を捨てたり、利に走ったりするような真似はしない。」「無謀にも強敵に挑んで阿呆丸出しで死んでいく。人々の度肝を抜いて阿呆と賞賛されることを何よりも好む」「決して勝負を捨てぬものだけが、勝ちを得る」そんな男だ。

泉州海賊のベタな泉州弁。江戸(東京)との文化の違い。この文化の違いは今も脈々と続いているのでしょうか。関西のお笑い、橋下徹、清原。在京の関西人に話を聞いてみたくなりました。

種子島(鉄砲)、槍、銛、焙烙玉(ほうろくだま)こうした武器で繰り広げられる戦さ。命がとても軽い。

ハリウッドの血で血を洗う西部活劇を見ているようでした。活劇好きの男性にはやめられないストーリー展開。きっとこの本も映画化されるでしょう。

現在は安全なところから飛ばすミサイルで兵・民の見境もなく殺戮する時代となっています。21世紀の今もシリア、アフリカなど軽い命の国がたくさんあって、変わっていないのです。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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