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『火花』by 又吉直樹

ミーハー的動機から久し振りに『文芸春秋』を買って読みました。

テレビのお笑い番組は全く見ないので、今や芥川賞作家となった又吉直樹(1980年大阪生まれ)も知りませんでしたし、漫才コンビ、「ピース」も知りませんでした。又吉を芥川賞の候補になってからテレビ、新聞で又吉がインタビューを受けるのを見ましたが、優しくて淋しげな目をしていて、いい雰囲気を醸し出しています。ミーハー的にいいなと思いました。

『火花』は中編小説です。

「笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説
売れない芸人徳永は、師として仰ぐべき先輩神谷に出会った。そのお笑い哲学に心酔しつつ別の道を歩む徳永。二人の運命は。」

先輩芸人の神谷は「漫才は・・・・本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現できるもんやねん」と語る。

主人公徳永は売れない不器用な芸人、そんな徳永が熱海の花火大会で漫才バカの神谷に出会い、「弟子にしてください」と頼み込む。神谷は人間味溢れ、お金がなくても先輩として徳永におごる。漫才に厳しく、妥協を許さないあまり、周囲と浮いてしまう。そんな神谷を慕う徳永に、弟子にする代わりに「俺の伝記を書け」と条件をつけた。二人の芸人はそれぞれ別の相方がいるのだが、二人は常に「面白いか、面白くないか」を基準に、「不純物の混ざっていない純正の面白い」を目指し、心のふれあう濃密な時を過ごす。


北野武を筆頭にバカばかりやっている芸人で、特にネタを創作する芸人が繊細で、人の観察、自己洞察に優れ、哲学的で、文学的であることは広く知られていますが、この又吉も間違いなくその一人です。

これも自意識を持て余す男と男のお話です。こういう私の経験したことのない男同士の濃密な絆には弱いですね。伊集院静の本にも出てきますが、破天荒な生き方をする男と男同士の関係(これを友情などという安易な言葉で呼んでもいいのでしょうか)にはコンプレックスと嫉妬と羨望の入り混じったものを感じてしまいます。

渋谷、吉祥寺、池尻大橋、三軒茶屋と私のよく知った街が二人の舞台となっています。二人はどこまでも夜の街を歩きます。街の描写も写真のように鮮やかで、臭いを感じます。

二人は大阪から出てきた芸人、二人の会話はずっとベタな大阪弁で、時々読み違え、読み直してしまいました。どこがボケでどこがマジか、いつも「面白い」でいることはどんなに大変なことか、漫才は大変な職業だと思いました。

選考委員の村上龍も言っていますが、私ももっと短くした方が締まってよくなると思いました。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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