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『どろにやいと』by 戌井昭人

本書は「どろにやいと」の中編と「天秤皿のヘビ」の短編からなっています。
「どろにやいと」とは「泥に灸」で、本書は芥川賞候補作だったが惜しくも落選。
戌井は1971年生まれ、パフォーマンス集団を主宰する演劇人でもあります。

「わたしは、お灸を売りながら各地を歩きまわっている行商人です。お灸は「天祐子霊草麻王」という名称で、父が開発しました。もぐさの葉を主に、ニンニク、ショウガ、木の根っこ、菊の葉を調合して作っています。
 天祐子霊草麻王をツボに据えて火をつければ、肩こり、神経痛、リウマチ、腰痛、筋肉痛、胃腸病、肝臓病、冷え性、痔疾、下の病、寝小便、インポテンツ、生理痛、生理不順、肌荒れ、頭痛、ぼんやり頭、自律神経失調などに良いと、いろいろな効能がうたわれています。ようするに万病に効くわけですが、どのくらい効能があるかは、人それぞれで、父は生前、「信じる人ほど効くもんだ」と話していました。」と書き出します。

「亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を行商する「わたし」は、父の残した顧客名簿を頼りに日本海沿いの村を訪れる。土地の老人達、雑貨店のホットパンツの女、修験道者姿の謎の男……。人里離れた村で出会う人々は一癖も二癖もありそうな人たちばかり。やがて、帰りのバスに乗り遅れた「わたし」は、この村で一泊することになるのだが……。」

「泥に灸」は「糠に釘」「暖簾に腕押し」と同じような意味の諺です。

 ボクサーを目指していた若者が挫折し、事故死した父親の後をついでお灸販売の行商人になり、東北の志目掛村に出かけます。土地の習俗を背景に土着の臭いのする不思議な作品です。この温度感、湿度感はこの作者独特のものなのでしょう。
最後は安部公房の『砂の女』を思い出しました。(と言ってもよく覚えていないのですが)

「天秤皿のヘビ」はどこかの南の島のお話。ヘビとヘビ使いの少年のお話です。「どろにやいと」と同じ臭いのする作品でした。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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