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『半島へ』by 稲葉真弓

本書『半島へ』、作者稲葉真弓さんは愛知県出身、今年の8月末に亡くなりました。64歳でした。亡くなったという記事を見て、彼女の本を読んでみたいと思いました。

『半島へ』は 2011年の作品で、谷崎潤一郎賞、親鸞賞受賞。

「その春、「私」は半島に来た。森と海のそば、美しい「休暇」を過ごすつもりで―。たったひとりで、もう一度、人生を始めるために―。」

「顔を上げると、樹間で朝を待つものたちの気配がした。たぶんメジロやウグイス。どこに巣があるのかわからないが、葉擦れや枝のこすれとは違う音がする。寝覚めの脳に届いたのは身じろぎする鳥たちの気配だったのかもしれない。やがて、森のあちこちに青みを帯びた筋が差しこむ。樹間に広がる光の筋は、やがて明るい金色を帯びていった。途端に森の奥から、鳥の声がにぎやかに聞えてきた。なかに「リッカ、リッカ、ピイィ」と鳴く鳥がいる。そういえば、今日は立夏。東京から半島にきて、もう一ヵ月がたっていた。」

こんなエッセイのような作品です。

半島とは志摩半島。主人公は東京のマンションを出て、半島の別荘で野菜を植え、雑草と格闘し、時に海で牡蠣をとり、春から1年、四季の移ろいを感じながら、東京での生活や来し方、母を思い、地元住民との交流を描いています。稲葉は実際志摩半島に別荘を持っていますが、この本の主人公のように年間通して暮らしたわけではなく、フィクションだそうです。

1年を二十四節気の暦に沿って、日々の生活を立てていきます。

ー小暑。暑中見舞いを出す時期。植物の日よけ対策。ユリの花が咲き始める。ベリー類の収穫。コスモスの種まき。常緑樹の移植。彼岸花科の球根の植え付け。ナス、ピーマン、キュウリ、シシトウ、モロヘイヤの収穫.観葉植物の株分け。etc-

山も海もある半島。何もドラマチックな展開はなく、四季の変化の美しさと自然に生きる厳しさが淡々と書かれています。こんな生活はのどかどころか忙しい。それでも、忙しい中にゆったりした時間が流れているように感じます。行間から何とも言えない優しさと初老の女性の諦念がにじむ繊細な味わいのある作品でした。

とても絵画的、写真的な本でした

私は自然と格闘するような生活は出来ないけれど、旅行ではなく、気に入った土地へ年に数回行くような暮らしをしてみたいと思いました。

そう言えばミャンマーの旅行で御一緒だったKさんはもうすでに横浜の地を離れ、北海道の旭川へ移り住み、数年暮らしたら次は沖縄に移るという計画を持っています。夢を夢で終わらせない主人公やKさん。

なかなか現実的には私もというわけにはいませんねえ。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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