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『英子の森』by 松田青子

作者松田青子(あおこ 1979生)、本書は2014年発行の若い作家の新しい本です。

本書は『英子の森』、『*写真はイメージです』、『おにいさんがこわい』、『スカートの上のABC』、『博士と助手』、『わたしはお医者さま?』の短編からなっています。と言っても『英子の森』は全体の半分を占めているので、中編でしょうか。

日常のちょっとした言葉や会話に感じる違和感、気持ちの悪さ、居心地のわるさを描いた作品です。作家は言葉に敏感なのは言うまでもありませんが、若い人の言葉に対する違和感がブラックユーモア風に綴られています。そして時々ぞくっとさせられます。

***
「彼女たちを「違う世界」へ連れて行ってくれる〈街に溢れる魔法の言葉〉、それは――」

「英子の森」では、「英会話教室の宣伝などでは、英語が喋れれば明るい未来が待っているような幻想が描かれている。でも現実にはそんなことはなくて、英語を使った仕事なんてほとんどないんですよ。あっても英語を使わない仕事との差は時給にして50円程度のこともある」

「英語ができると後でいいことがある。先生が言った。テレビが言った。広告が言った。母が言った。だからますます英語のことが好きになった。英語はわたしを違う世界に連れて行ってくれる魔法。新しい世界につなげてくれる扉。そう信じていた。」

「英語学校も留学を斡旋する旅行会社もいい部分だけ見せて、後は責任取りませんって感じで、勝手すぎますよ。グローバルなんて都市伝説と一緒。信じた方がバカみたいっていうか」

英語を使うといっても、「「お名前は?」「あと10分で時間です」「時間です」「良い一日を」 同じフレーズの無限ループ。いつかこのループから抜け出せる日がくるんだろうか。このまま努力し続けたら」

「英語のお仕事」をしている娘英子を、母・高崎夫人は英語は娘が、自分や姑のような主婦としての一生から抜け出る手段だ信じ、応援している。だが短期留学1年程度の英語力の人はいくらでもいる。このまま契約社員として「英語のお仕事」をしていても自立できない。自分の森が持てない。

***
私の周りで学生時代に英語を勉強した人はずっと英語を引っぱって生きているようです。英語に触れる機会も少なかった4〜50年前、英語のできる人は努力を惜しまず、勉強スタイルの確立した人が多かった。そしてかつてのやり方で今も勉強を怠らない勤勉な人たちです。

私はと言えば、学生の頃、他の科目より英語をちょっと頑張っていました。英語は扉、世界への扉、異文化への扉。

卒業後も、子育てが一段落した頃からもちょっと英語を使う仕事をしていましたが、英語力は十分ではなく、ずっと英語コンプレックスに悩まされていました。ちょっとの努力ではその壁は乗り越えることなどできるはずもありませんでした。「たかが英語、されど英語」です。

そして娘を育てている時、文系らしい娘に英語さえ身につけば食べていけるだろうと思っていたように思います。高崎夫人のように。学部の1年と大学院修了までと2度米国留学した娘にどのくらい英語が身についたのか、それを見る機会がないので、私は知らないし、今の仕事で英語がどれほど役立っているのかしりません。

でも、英語の小説をサクサク読み飛ばす力はあるようです。しかし、その英語力で一生食べていけるかはわかりません。英語に限らず、卒業後身につけたモノで、食べていける柔軟な力を持ってほしいと願っています。

****
「*写真はイメージです」
「この写真はイメージです。青い空はイメージです。白い雲はイメージです」

うたのおにいさんもイメージです。「暗黙の了解」の気持ち悪さに子供が次々に『おにいさんがこわい』と訴え続け、スタジオから連れ出される。

 英語はイメージです。うたのおにいさんはイメージです。職場はイメージです。スカートの絵柄のようなものです。

「博士と助手」ではパターン化された聞こえのいい言葉「日々に感謝」といった言葉を「経験し感じたいろいろな出来事、様々の気持ちがその一言で表現できてしまう」と皮肉る。

***
そう言えばスマホでメールをうつと次に続く言葉が選択できるようになっている。そうすると自分で描こうと思っていた言葉と似た言葉が出てくるとまあいいかとその言葉を選んでしまっています。早いから。みんなが使うフレーズに流されていっています。

作者は私には感性が若いすぎるのかな。今イチしっくりきませんでした。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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