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『楽園のカンヴァス La toile du paradis』by 原田マハ

初めて読む作家です。作者原田マハ(1962生)は美術館に勤務していたキュレーターです。

本書にはアンリ・ルソーの「夢」が表紙に使われています。
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そう、アンリ・ルソー(1844~1910)をめぐるお話です。謎解きの面白さ、ちょっとサスペンスやラブストーリーの香りもする小説なのです。本屋大賞第3位、山本周五郎賞受賞。

ちょっと素敵でアートな小説でした。巻末には「この物語は史実に基づいたフィクションです」と書かれています。

はじめのシーンは織絵が監視員を務める大原美術館。まだ娘が小さかった頃、連れて行ったことがあります。見ても見ても終わらない、たくさんの作品のある大きい美術館だったと記憶しています。そこでルソーの絵「パリ近郊の眺め、バニュー村」を見たのでしょうが、記憶はありません。その頃は西洋美術より工芸品に惹かれていました。

「MoMAの学芸員ティム・ブラウンは、スイスのバーゼルの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチの絵。持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。ヒントとして古書を7日かけて読むことに。ピカソとルソー。二人の天才画家のカンヴァスに塗り籠められた真実に迫る!」

本書の構成は2000年の倉敷、そして1983年のスイスバーゼルの若きティムとオリエ、それに1906年から1910年までのパリのルソーのお話が交錯して登場し、また2000年のニューヨークで最終章を迎えます。

第1章は早川織絵の話で始まりますが、主人公はなぜかティム・ブラウンです。
展覧会にニューヨーク近代美術館MoMAが所蔵するルソーの作品「夢」を 貸し出してほしいと要請したところ、今は大原美術館で監視員をしている早川織絵(オリエ・ハヤカワ)を窓口にするなら貸し出すという返事がきたところから小説は進み始めます。

鑑定のため、ティムとオリエが毎日1章ずつ読み進める資料の古書「J‘ai reve夢を見た」はアンリ・ルソーにまつわる物語でした。誰が書いたものなのか、真実が書かれているのか。二人は感動しながら、読み解いていきます。

原田マハが織絵のようにルソーが好きだったのか、ルソーが謎の多い画家だったので、謎解きとして取り上げたのか。キュレーターって展覧会の企画をするお仕事と思っていましたが、こんなに政治的手腕が必要だったとは。美術界の裏幕がちょっと覗けます。第10章、びっくりするような展開が待っています。

日本にはルソーの絵が世田谷美術館、ポーラ美術館などに20点以上あるようです。ルソーの絵は何度も見たことがあるのに、私は残念ながら織絵やティムそして富豪のバイラーのようにルソーに魅入られることはありませんでした。ルソーファンだったら、もっとワクワクしながら、この本が読めたことでしょう。

お薦めの本です。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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