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『昨日までの世界ー文明の源流と人類の未来』byジャレド・ダイアモンド(下)

やっとジャレド・ダイアモンドの『昨日までの世界ー文明の源流と人類の未来』の下を読み終えました。読みにくいわけではないのに時間がかかりました。ダイアモンドは本書の目的は「人間社会のあらゆる側面を考察するところにある」と言っています。

上巻は拙ブログで簡単な目次紹介をしています。

http://wako1202.blog50.fc2.com/blog-entry-584.html

さて、下巻では
第4部 危険とそれに対する反応
 第7章 有益な妄想
 第8章 ライオンその他の危険

第5部 宗教、言語、健康
 第9章 デンキウナギが教える宗教の発展
 第10章 多くの言語を話す
 第11章 塩、砂糖、脂肪、怠惰


第4部の第7章、8章では、危険に対する警戒心について述べている。「それぞれの社会において人々は、さまざまな対策を取り入れ、認識しうる危険の度合いを緩和している。」しかし現代社会に生きるわれわれは何が危険であるのかの評価が正しくできていない、その理由は何なのかと問うている。

第9章では「宗教は現代社会において伝統的なものが衰えを見せずに存在し続けている唯一のもの」と言っている。
「スーパーナチュラル(超越)的存在についての信念の存在、信者が形成する社会的集団の存在、信仰に基づく活動の証の存在、個人の行動の規範となる実践的な教義の存在、超越的存在の力が祈りのよって働き、世俗生活に影響を及ぼしうるという信念の存在」とう一般的な宗教の5つの要素を紹介している。が、デンキウナギの進化を通して(デンキウナギがダイアモンドの博論だったというから驚く)宗教を定義付けし、5要素の対する補足、反論、考察を述べる。

「超越的存在についての宗教的な信念は非理性的である。しかし、心理的には納得しうる信念であり、満足するに足る信念なのである。だからこそ、理性的には信じることが不可能な存在であっても、信じることが可能な存在なのである」という。

そして宗教が未だに存在し続ける要因は「それが真実であるとしても、それは私が求める答えではない.私はそれを信じない。科学に意味を求めることが無意味なら、私はそれを宗教に求めたい」のだろうという。

第10章では言語について
現代世界には7000の言語があると言われている。そして希少生物同様、多くの言語が消え、それに伴いその文化も消えていっている。

伝統的社会に生きる人々は多言語だという。方言ではなく明らかに違う言語をいくつか使えるそうだ。方言と言語について言語学者の間のジョークを紹介している。「言語とは、陸軍と海軍を持つ方言のことである。」つまりイタリア語とスペイン語はお互い意思疎通ができるが独立した言語だという。

2言語話者は認知能力が優れているそうだ。

ダイアモンドのピュリツアー賞受賞の『銃・病原菌・鉄』に比べると日本についての記述がとても増えている。ダイアモンドが日本に目を向け始めた。

第11章では現代の欧米、日本人の糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓発作、癌など非感染症疾患は伝統的社会にはない病気だった。しかし、近年急速に生活が欧米化した国(産油国や、裕福な島国)ではこうした病気が蔓延している。肥満、座りっぱなしの働き方、豊かな食生活から生まれる疾病である。日本人の塩分摂取量による「脳卒中の国」と思われていた時代ついても言及している。

西洋社会から失われた伝統的社会の利点は一生涯続く社会的結合だという。現代社会の孤独の問題にも触れている。

現代の社会のストレスが及ぼす影響についての言及が少ないことが残念だった。次著書を期待したい。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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