プロフィール

wako1202

Author:wako1202
FC2ブログへようこそ!

進行中の趣味:写真、旅行、水泳、読書
中断中の趣味:ダイビング、書道

Nest: 横浜

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

Welcome from 020311

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

月別アーカイブ

『おどろきの中国』by 橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司

『おどろきの中国』はなかなか読み進められなくて、読了までに時間がかかりました。つまらないからではなく、とても興味深いのに、社会学用語につまずき、止まってしまったりしていたからです。

本書は今は社会学の大御所となった橋爪大三郎氏(1948生、現東工大教授、中国研究のスペシャリストだが、広い分野での著書、発言がある)、ここ20年間何となく気になっていた社会学者宮台真司氏(1959生、首都大学東京教授、サブカルについてで有名かもしれない。)と大澤真幸氏(1958生、元京大教授)3名による鼎談です。

本書は「3人の社会学者が、中国という社会の原理について、中国の過去と現在について、今後の日中関係について論じた」ものです。

4部の構成になっていて、
第1部、中国はそもそも「国家」なのか? 2000年以上前に統一できたのはなぜか?
第2部 近代中国と毛沢東の謎、 冷戦が終わっても共産党支配が崩れなかった理由、文化大革命とは何だったのか?第3部、日中の歴史問題をどう考えるか?
第4部、中国のいま・日本のこれから、最終章で日本がとるべき進路で結ばれている。
(講談社現代新書)

鼎談に先立つ2011年9月、大澤、宮台両氏は、橋爪大三郎氏とその妻の張静華氏の案内で、上海、長沙、北京、天津等々を旅行し、庶民の生活の場を訪ね、中国の学者と討論し、ディープな旅を体験したという。大澤、宮台両氏が、体験や観察を踏まえて疑問を発し、主に橋爪氏が答えている。

ここから先は私自身の覚え書きのようなもので、本書を読んでいない方には原文よりはるかに読みにくく意味不明だと思いますので、飛ばしてください。

最初の問題提起が「そもそも中国は国家なのか?」橋爪氏が、中国はEUみたいなものと答える。

中国人は「トップリーダーは有能でなければならない」という第一公理を持っている。そうでないなら、「ブレーンが有能でなければならない」これが第2公理でその有能な行政官僚を養成するのが科挙制度で、儒教なのだそうだ。これは中国人が集団の安全保障を重視しているからという。中国にはGODはおらず、その代わりに「天」たあり、天は永遠不変であり、天は政府に統治権を授与するのだという。一方日本人は「リーダーは有能でなくてよい」と考える。これはムラの論理、農民の論理で、安全保障は武士が担うが今、武士の役割をアメリカに外注しているという。

いろいろな先行研究(フランシス・フクヤマ、エズラ・ヴォーゲルなど)についても言及している。
第2部ではフクヤマは民主的制度が骨抜きにならないためには①国家、②法の支配、③政府が被支配者に対してアカウタビリティーを持っていることであるが、国家については中国が西洋より圧倒的に先に存立していたと述べている。

「中国は、帝国の浅い統一性については異常に早くから成立した。しかし、国民の深い統一性については、かなり遅かった」と述べている。宮台は「現代中国で、被治者たちのどんな同一性の意識が、統治権力を支えているのかと疑問を呈し、大澤は、毛沢東は自分自身に「中国人」という自覚があったかどうかもあやしい、「なぜ毛沢東がこれほどまでに強烈な力を発揮してしまったかという疑問にたいし、毛沢東は「世俗化された皇帝」として機能した、伝統の拘束力から自由だったと、述べる。

橋爪は「毛沢東時代が去ったあと、表面的にはイデオロギーは消え去ったが、中国は決定的な変化を経験し、日本の近代化に匹敵する近代化の道を驀進できるようになった」と述べる。

摘発の根拠となったおそろしい個人檔案(履歴書みたいなものだが、読んだり書いたりできるのはそれぞれ上司のみ)について言及している。

日中戦争は「壮大な『意図せざる結果』で、それほどの喧嘩をするつもりがなかった相手と、めちゃめちゃな喧嘩をしてしまったようなものではないかと述べる。何度も歴史問題が再燃するのは、日本人自身が何のために中国と戦争をしたのか、よく理解していないためではないかという。

20世紀の覇権国家はアメリカだった。今後、アメリカは下り坂になるが、EU、ロシアなどのキリスト教国はアメリカを支え続けるだろう。したがって、中国がアメリカに代わる覇権国家になることは難しいのではないかと言う。日本のとるべき道は両大国をしっかり理解することだと言う。それには中国研究所を作ることだと結んでいる。

本書自体の内容が多岐にわたっているのに380ページの新書で、圧縮されすぎた感があります。十分理解するにはこの十倍は必要そう。
中国に関心をお持ちの方は、手始めに本書をお読みください

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

<< こう君のフォトブック4 | ホーム | 三浦の畑 >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム