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『離婚』色川武大

伊集院静が『いねむり先生』で色川武大(1929~1989)との交流の中で人間の器の広い、何とも魅力的人物として描いていたので、色川の本を読んでみたいと思いました。それ以前は麻雀、競輪をまったくやらない私は色川(阿佐田哲也)に何の関心も持っていませんでした。

文春文庫版の『離婚』は「離婚」「四人」「妻の嫁入り」「少女たち」の4編の短編から成っています。(これらはそれぞれ1978年中に『文芸春秋』や「『オール読み物』に別々に発表されています。私小説の色濃い小説です。最後の「少女たち」はすべて実名で書かれていて、形の上では最終章ですが、前の3編の序章のような感じです。この「少女たち」の一人が後に妻となる人物です。

『いねむり先生』から予想した通りセピアがかった柔らかい色調の本でした。実際の生活は大変なものであったと思われますが、色川の優しさがバックに流れています。

『いねむり先生』に出てくる色川夫人と、『離婚』に出てくる、実体生活に欠け、感性だけで生きているような妻「すみ子」と違うので、戸惑いました。すみ子は嫉妬深く、しかも他の男に恋をし、羽鳥(色川)は離婚したのに舞い戻って一緒に住んでいる元妻を父親のように嫁に出し、また破綻し、戻ってきた妻を「駄目な女だなァ」とまた受け入れるのです。

色川夫婦は共に経済観念に乏しく、かかりのする生活費を稼ぐため、ナルコレプシーの持病を抱えながらも、手当たり次第仕事を引き受け、書き続けます。仕事に追われ、部屋にこもって猛烈に仕事をこなす姿は『いねむり先生』にも書かれています。

色川は夫婦同質と言っていますが、きっと小説なので誇張されているのでしょう。私小説作家の家族は大変ですね。

久しぶりに読んだ「私小説」でした。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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