10月25日(土)
今回のワークショップについては、教育分野にいらっしゃる方々からコメントやメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。ほとんどが非公開のコメントなので、ブログではお読みいただけませんでしたが、少し補足したり、お答えしたりしたいと思います。
私が日本で学校教育を受けたのは4、50年も昔のことなので、今の日本の学校教育はよくわからないのですが、(PTAとしての授業参観ですら20年も前になってしまいました)、日本の教育とはかなり違うように思いました。正直に言えば、実際にobserveする前はあまりアメリカの公教育のレベルを信じていなかったのですが、(中曽根発言のせいです)、緊張度の高い,レベルの高いものだったと思います。
また日本では歴史でも時代を追って教えていくように思うのですが、こちらはどちらかと言うとテーマ別です。そして先生が知識を「注入」するのではなく、学生が自分で調べ、わかったことを発表するというように進んでいきます。
ですから他教科においても、宿題も定着のための復習ドリルではなく、予習が大事なので、授業の前の調べ事が多いのです。先生は大きなコースシラバスを作成し,教材を用意し、発表に向けての方向性を示し,発表の際の交通整理をするのが主な仕事のように思いました。
以前にも書きましたが、まず授業の前に必ず前回何を勉強したか,今日は何のために何を勉強するのかを話してから授業に入り、授業の最後に今日のまとめを述べ,次回の予告をして,時間ちょうどに終わるのがこちらのスタイルです。
日本と違い、ドリル練習が欠けているので,正確さに欠けたり、速さに欠けたりしているかもしれません。こうしたものを補っているのが、競争(ゲーム)とご褒美です。競争させることで覚えさせ,速さや正確さをその中で身につけさせています。これで十分かどうかはわかりません。
教師中心の授業時間はとても少なく、生徒が発表したり、グループで考えたり,練習したり、生徒同士で質疑応答したりしています。そこに先生が入って軌道修正したり、補正したり、説明を加えたりしています。
どちらの方法も一長一短あるように思いますが、Tさんがおっしゃったように、どうしたら生きていくための土台や正しい判断力が身につくか、原点に戻って考えていきたいと思います。
こちらの授業もちょっと覗いただけですから,誤解があるかもしれません。気がつかれた方、ご指摘ください。
これから日常生活に加え、私の仕事についても少しずつ書いていきたいと思います。9月に入ってから夜9時頃までプレゼンテーションをしたり、週末に仕事が入ることが多く、土日とも休めた週はほとんどありませんでした。慣れない仕事と英語力不足のため、時間をとられ、このブログを書くことと、小さいドライブ以外ずっと仕事漬けだったように思います。
テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報
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