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『スプートニクの恋人』 村上春樹

この村上春樹著『スプートニクの恋人」は20年前に書かれた作品です。

「この世の物とは思えない奇妙な恋の物語

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。――そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー!!」

:::
スプートニクとは1957 年10月4日、ソヴィエト連邦によって打ち上げられた世界初の人工衛星。翌月にはライカ犬を乗せたスプートニク2号の打ち上げにも成功。宇宙空間に出た最初の動物となるが、衛星は回収されず、宇宙における生物研究の犠牲となった。と第1ページ目に書かれています。

「すみれ」というモーツァルトの歌曲から名付けられた女性すみれの激しい恋の相手は17歳年上で、既婚者で「ミュウ」という名の女性でした。すみれが唯一心を許し、「友情」を培う大学の男友達Kによって語られた物語です。

すみれは作家志望で、「救い難いロマンチストであり、頑迷でシニカルで、よく表現して世間知らずだった。(中略)気の合わない相手とはろくに口もきかなかった」と「ぼく」が語ります。

「ぼく」はそんなすみれに恋していた。「ぼく」にとって長いあいだすみれしか存在しないのも同じだった。すみれは小説家になるため中退し、「ぼく」は卒業して小学校の教師となる。

すみれはいとこの結婚式で出会ったミュウを心の中で「スプートニクの恋人」と呼ぶようになった。スプートニクとはロシア語で「旅の道連れ」という意味だという。

そしてすみれはミュウの経営する貿易会社で働くようになり、「文章を書くという行為そのものに、以前みたいにはっきりとした確信が持てなくなる。」と「ぼく」に嘆き、「ぼく」は「君にはいつか素晴らしい小説が書ける。君の書いたものを読んでいれば、それはわかる」と確信を持って、励ます。

すみれはミュウに誘われ、ワインの買い付けにイタリアとギリシャに行く。そこでミュウは自分の過去の出来事をすみれに語る。ミュウはフランス留学中に観覧車に閉じ込められ、そこから自分の部屋を見た。そこには自分が(同じ自分が)いたのだ。

ミュウは一夜にして白髪となり、自分が二つに引き裂かれたと語る。どちらの自分が本当の自分なのか。自分に欠けているものに気付くミュウ。

この小説には「あちら側」と「こちら側」という表現が出てくる。幼い頃に亡くなったすみれの母。木に登ったまま消えてしまった幼い頃に飼っていた猫。そして忽然と消えてしまったすみれ。

前半はいつもの春樹と違うと思って読みましたが、後半はやはり「春樹」でした。

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

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