fc2ブログ

プロフィール

wako1202

Author:wako1202
FC2ブログへようこそ!

進行中の趣味:写真、旅行、水泳、読書、コーラス
中断中の趣味:ダイビング、書道

https://www.facebook.com/wako.suzuki.31

Nest: 横浜

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

12 | 2012/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Welcome from 020311

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

月別アーカイブ

『きことわ』朝吹真理子

下書き保存しておいたはずが全部消えていました。

気を取り直して、、、

大作『ローマ人の物語』が中断したまま。その合間に芥川賞受賞作品『きことわ』を読みました。作者は西村賢太とダブル受賞をした朝吹真理子(1984年生れ)。フランス文学の名門の家系で、大叔母はサガン、ボーヴォアールの翻訳で有名な朝吹登水子。

朝吹真理子は博士課程の学生で、専門は近代歌舞伎だそうで、難しい言葉を使っているわけではないが、語彙が豊富で作品の構成がお洒落。

題名の『きことわ』は貴子と永遠子の二人の名前をくっつけて「きことわ」。貴子は8歳で葉山に別荘をもつ家の娘。永遠子は15歳で、そこの管理人の娘。貴子の母、春子が亡くなり、貴子の家族が葉山に来ることはなくなって会わなくなった。25年後別荘が処分されることになり、整理のためにふたりはその家で再会する。

現在と当時が交錯し、時が揺れ動きながら進んでいく。文は光を感じさせ、とても映像的だ。でも、これといったストーリーがないので、ドラマ化するような作品ではないと思う。

冒頭は「永遠子は夢をみる。貴子は夢をみない」という言葉で始まる。母親に会えないのは、自分が母親にみられている夢の人だからではないかと思う。「自分は夢にみられた人なのだから、夢をいつまでも見ないのではないか」と。

面白かったかと聞かれれば、「まさに芥川賞作品」とお答えしておきましょう。

テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

| ホーム |


 ホーム