日常生活が忙しくて、もう終わってしまった旅行の記録を残すのってなかなか大変。何でも忘れてしまうので、記したいと思って続けます。
30日朝、ロードス島コマーシャルハーバーに到着。面積はサントリーニの20倍の広さ、沖縄島よりやや大きい。アナトリア半島のトルコはすぐそば(18km)です。
船上から見るロドス。ロドスは中世の騎士が出てきそうな要塞の町であり,神話の町でもあり、屈指のリゾート地でもあります。太陽神ヘリオスがゼウスより貰い受け,エーゲ海で一番美しい島にしたと言われています。このヘリオスの孫がカミロス、イアリソス、リンドスで,それぞれ町を造ったという。

デッキから東を見れば,暗い海から赤い朝日が昇ってきました。この日もいい天気。

古代都市のリンドスへは行かれなかったのですが、厚い頑強な城壁で囲まれた、中世の姿を残すロドスの旧市街を回りました。
エレフテリアス門(この門を入ると旧市街)

ここでのガイドはオーストラリア人。しゃべることしゃべること、暑い中話が長くてみんなうんざり。
スミス山の古代劇場 BC3Cのもの

この劇場の中央で声を出すと包み込まれるような反響がありました。
アポロン神殿

騎士団長の宮殿。宮殿というより砦そのもの。14C。聖ヨハネ騎士団(ロドス騎士団で,エルサレムから移住し、巡礼者の介護のための聖ヨハネ病院での医療活動を行っていた)が、13C末イスラム軍に追われロドスへと退き、14Cロドス島全域を支配したという。またムッソリーニが別荘として使っていたこともあるとそうです。




コカコーラの缶で造ったというドレス

ゼウスが雷を持つラオコーン像(本物はバチカンの美術館に)

メデゥーサを描いたモザイクの床

スレイマンモスクが見えます。(16C)文化的にもトルコに近いと思いました。

ガイドのおしゃべりからやっと解放されて,私たちはレストランへと向かいました。大通りはすごい人ごみなので一本路地に入りました。
大きな木の下にある「Vasilis」のボーイさんは私たちを見ると「地球の歩き方!」とにっこり一言。やはりガイドブックを頼りに訪れる日本人が多いらしい。(vasilisは手前で見えない)

ワインの試飲も大サービス。涼しい風がそよぐ木陰でギリシャ料理に舌鼓を打ったのでした。
奥は葉で包んだちまきのような料理,手前はエビの炒め物

イカの詰め物とたこの炒め物

お腹がいっぱいになったところでまた路地を歩き始めました。
狭い石畳の路地で活躍するのはもっぱらバイクです。どこの路地にもバイクが駐車。

路地裏のねこ達



最後にビーチにも行きました。水に触れてみました。エーゲ海の水は十分温かかったです。泳ぎたかったなあ。

ロドスはサントリーニと違って、石造りの影や重さのある町です。今度はゆっくり訪れたいと思いました。
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ここ数日、アテネでは大規模なデモが行われ、昨日は死者まで出たということです。ヨーロッパの経済はギリシャに端を発し、大激震に揺さぶられています。
私の訪れたリゾート地は穏やかでしたが、物乞いをする人、子どもたちを何回も見ました。アジアではよく見る光景ですが、ヨーロッパではあまり目にしないように思います。ロドスの少女たちは子犬を連れ、どの子もアコーディオンで「日曜はダメよ」を奏でておりました。みんなで誰かに習ったのでしょう。切ない光景でした。(写真の掲載はやめます)
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